She is….ではなく、We are….へ。女性の生理はもはや女性だけの問題ではない!夫婦、カップルで考える女性用生理用品!
毎月、痛みや不快な思いを我慢している人が多い「生理」。基本的なその仕組みと、「生理痛」が起きる原因、病気の可能性などについてはまたどこかで。今回は「生理用品」をクローズアップ。現在手に入る生理用品には、どのような種類があるのか、詳しく解説していきます。仕事や勉強、スポーツに影響が出たり、下着や衣服を汚してしまう不安を感じながら外出したり。そういった不安を解消できる生理用品とは? それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分の体やライフスタイルに合ったアイテムを選びましょう。
男性に知ってほしい女性の 月経 (生理)
普段、あなたが生活しているうえで、奥さまや恋人、周囲の女性が時折思い出したように怒りっぽくなったり、突然不機嫌になったりして戸惑ったことはありませんか?そんな時に、どうしたらよいのかわからない…という男性側の困った声を耳にすることがあります。必ずしもそうとは限りませんが、毎月、同じようなタイミングで喧嘩をしてしまう時は、もしかしたら女性の月経(生理)周期の体調不良の時期と重なっている可能性があります。あなたは女性の生理についてどの程度ご存じでしょうか?
目次
月経(生理)やPMSでは感情のコントロールが難しいことも
女性は、初経を迎えてから閉経まで、生理→卵胞期→排卵→黄体期という周期を毎月、約40年間繰り返します。月経の期間になると不快な症状を感じる人も少なくありません。腹痛・腰痛・頭痛・吐き気・便秘・貧血・気分の落ち込み・イライラ・憂鬱感など様々な症状が起こります。症状の程度は人によって軽度な症状の場合から、激しい気分変調によって日常生活に支障を来す重度なものまで様々です。
月経時は、洋服や下着を汚さないように、「ナプキン」というものをあてて、「生理用ショーツ」をはきます。経血は、腟から出てくるので、そこにナプキンをあてます。ナプキンは、多い人で1日7ー8回程度トイレに行くたびに取り替えます。下腹部の不快感、腹痛、デリケートな部分のかぶれによるかゆみ、においなどによる煩わしさにイライラしたり、モヤモヤしたり、心身ともにアップダウンしながら生活をしています。これらを周りの人に悟られないように、女性は変わらぬ日常生活を送っています。
しかも、月経開始の3~10日ほど前から生理が始まるまでの間にも不快症状が起きる人が多くいます。これはPMS(月経前症候群)と呼ばれています。身体的、精神的に不快な症状が現れ、イライラしたり、憂鬱な気分になったり、頭痛や腹痛、便秘、肌荒れ、食欲が増す、肩こり、胸が張る、などといった症状が挙げられます。生理前はプロゲステロンという妊娠に適した体にするためのホルモンの分泌が増えるために、先に挙げたような不調が起こってしまいます。
女性は、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンのサイクルの影響で快適に過ごせる期間が、個人差はありますが、生理後のほんのわずかな日数しかありません。このせいで、仕事や勉強、プライベートの旅行などに支障を来す人もいます。
パートナーの心身の体調を慮り優しい対応を!
生理前や生理中などにイライラする女性もいれば、ヒステリックになる女性、感情的になる女性もいます。これは、ホルモンのバランスが原因で起こる現象だといわれており、女性の意思とは関係なく感情のコントロールが難しくなります。それを知って、多少女性がおこりっぽくても、イライラは大目に見てあげてくださいね。
男性から「おなか痛くない?」「大丈夫?」「ちょっと休憩しようか?」
このような優しい言葉をかけられると女性はとてもうれしくなります。そして、女性の生理のつらさを分かろうとしてくれている男性のその気遣いの気持ちがうれしいのです。
しかし、また、優しくしてほしい気持ちと同じくらい「ほおっておいてほしい」という気持ちが強い時もあります。ここがとても複雑です。このあたりの判断はとても難しく、女性の気持ちのアップダウンにどう付き合っていいのか、混乱することもあると思います。
もし、話し合いができるようであれば、機嫌のよい時などに月経時にどうしてほしいか話し合っておくのも手だと思います。月経予定や気分を共有できるアプリなどもありますので、ふたりで気持ちの波がありそうな時期を調べてみるなどの手もあります。いつもと違う女性の雰囲気を感じ取った際は、会話をする時に思いやりの心を持ち、そっけない回答の時などはそっとしておくのが一番なのかもしれません。
生理をきっかけとしてすれ違ってしまうカップル、夫婦はとても多いです。しかし、そんな不安を少しは解消することが出来たのではないでしょうか。実践すればその分だけ仲のいいカップル、夫婦になれるきっかけになると思います。
男性だからこそ生理を知ろう!彼女が生理のときにしてあげられる7のこと
- 体調を聞いて優しい言葉をかけてあげる
- デートプランを考え直してあげる
- 情緒不安定を受け流してあげる
- 性行為を我慢してあげる
- 「会いたい」という気持ちを伝えてあげる
- マッサージをしてあげる
- ちょっとしたプレゼントをしてあげる
生理は女性にとって非常に大切なものです。目を背けるのではなくしっかりと向き合って、彼女、奥さんの心と身体をいたわってあげてください。
2022年現在、生理用品はバリエーションが豊富になりました。女性の健康や体の仕組みを理解し、それに寄り添ったアイテムやサービスを意味する「Femcare(フェムケア)」、なかでもテクノロジーの力で実現したアイテムを指す「Femtech(フェムテック)」という言葉も急速に広がっています。
そういったフェムケア商品の中でも、多くの女性に関係するのが生理用品。今でも使用率が高いのはナプキンで、約7割(2021年ネットリサーチ調べ)が使い捨てのナプキンを使用しています。しかしナプキンのほかにも選択肢が増え、それぞれの好みで選べるようになったのは大きな変化といえるでしょう。
生理用品の悩みでもっとも多いのは、かぶれです。経血に浸ったナプキンが常に皮膚に触れていることで、かぶれやすくなり、濡れているような不快感を我慢しなくてはなりません。吸収性の高いものがたくさん発売されていますが、やはり経血が触れている時間はどうしてもあります。かぶれに悩んでいる人は、産婦人科で薬をもらうのも手です。しかしまずは次の2つの方法を試してみてください。ひとつは陰部を洗ったりデリケートゾーン用のシートでこまめに拭いたりして、清潔を保つこと。いつもきれいにしておくことで、かぶれの原因が取り除くことができます。もうひとつはVIOの処理をすること。経血がアンダーヘアについたままということはよくあり、短くカットしたり不要な部分は処理したりして、経血が付着しづらくしておくべきです。
【紙ナプキン】どこでも購入できる手軽さがメリット
・どこでも簡単に入手できる
・種類豊富で好みのものを選べる
【タンポン】使うのが怖いという声も……..
・蒸れたりかぶれたりする心配が少ない
・正しく装着すれば違和感がない
・プールや運動のときにも気にならない
【布ナプキン】使い捨てではない。しかし手間がかかる。
・使い捨てなくていいのでコスパがいい
・かぶれない人もいる
【月経カップ】経血量がわかるいま注目の生理用品
・装着してしまえば不快感がない
・自分の経血量がわかる
【経血吸収ショーツ】話題のショーツタイプは、実は10年前から存在
・吸収量が多く、いちいち付け替える必要がない
・ファッションに響きにくい